社会が僕に向いてない

ままならんよね

六本木と夜の朝

 

六本木という街が苦手だ。

 

僕がなれなかった、バイタリティで事を興す、優秀で鼻持ちならない街だからだ。

 

見渡す必要もなく、金と、性が、転がっている。

 

デザインの展示に来てみたけれど、あんなに空間が空いているのに、なんだか、ごみごみしていて、喫煙所に逃げ込んでしまった。

 

喫煙所すら落ち着かない場所になっていて、ピカピカの革靴でTシャツを着た30代くらいの男性や、白いブラウスに花柄のロングスカート、あるいは肩を出して爪の綺麗な若い女性。

綺麗で広い喫煙所の隅で、2本目に火をつけたところ。

 

一緒に来た人に黙ってここにいるから、そろそろ戻らなくちゃ。

これが僕の精一杯の社会性。